ネックレスチェーン

こんにちは、クラフトマン加藤です。
お客様からご相談いただく修理の中でも多いのがネックレスの修理です。
大きく分けると2種類に分かれます。
1チェーンが外れているもの
2チェーンが切れているもの
多くの方は「切れてしまった!」と思われてお持ち込みいただくのですが、実際によく見てみると外れているだけで元の位置にはめ込むだけで直るケースもあります。
特に多いのが、引き輪やプレートの横で外れてしまうケースです。
チェーンと金具をつなぐ少し大きめの輪の口が、本来はぴったり閉じているのですが使っているうちに少しずつ開いてきたり、何かの拍子でずれてしまうことがあります。
そうするとチェーンが抜けてしまうのです。
チェーンが抜けてしまうと、ネックレス自体を落としてしまったりチェーンに通しているトップ部分を失くしてしまう可能性もあります。
大切なジュエリーを守るためにも、お持ちのネックレスの輪が開いていないか時々チェックしてみてください。
もし開いている場合は、「ヤットコ」という工具で輪を閉じることができます。
ただ、この作業は力加減が難しく、うまくいかないと輪の形が歪んでしまい使えなくなることもあります。
ご不安な場合はフィロンドールにご相談ください。
↓輪をぴったりとじたもの
ここで「そもそも、どうして輪の口は開くようになっているの?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
これは、不意に強い力が加わったときに外れやすくするためです。
もし輪が絶対に開かない仕様だった場合、力がチェーン全体に伝わり金属が伸びてしまったり、修理ができない壊れ方をする恐れがあります。
それだけでなく、身につけている状態で強い力がかかると首が締まって怪我につながる危険性もあるのです。
輪が外れてくれることで、そうしたリスクを減らせる仕組みになっています。
とはいえ、細いチェーンの場合はどうしても輪から抜けやすく繰り返し外れてしまって困るということもあります。
そういった場合には、輪をしっかり閉じて溶接してしまう方法もあります。
溶接すると外れにくくなる分、普段使いの安心感が増します。
引っ張られたときに外れる仕組みはなくなりますが、使用シーンやチェーンの太さによっては「外れない安心」を優先される方もいらっしゃいます。
それぞれにメリットがありますので、どうしたら良いだろうと迷った時にはご相談ください。
お客様の状況に合わせて最適な方法をご提案いたします。