お持ち込みいただいたPt850の婚約指輪を溶かし、無駄なく再加工して新たなエンゲージリングを製作しました。お持ち込みいただいたのは、0.51ctのダイヤを高く掲げてセットしたお母様の婚約指輪です。素材を溶かして使用するには、高い技術が必要な上、デザインが限られてしまうデメリットがあります。今回はその中でご相談を重ね、ご希望に近づけました。
主役となるダイヤは、艶のある4点の爪でセットしました。大粒なため、できるだけすっきりとした印象を求めてダイヤの四隅に爪を配置しています。リング全体は緩やかな凹凸と艶消しにして、ダイヤの輝きと対比する素朴な素材感にしました。
使いやすさを考慮し、ご希望のデザインを叶えながら価格も抑えた、思いを受け継ぐ婚約指輪が完成しました。