


![]()
1983年 静岡県掛川市生まれ。中学・高校とバスケットボールに熱中する。高校卒業後、「やりたいこと」が見つからないまま自動車関連の部品会社に就職。5年間のライン業務を過ごすが、シルバーアクセサリーとの出会いが転機になり、
それまでの貯金をはたいて服飾系専門学校のジュエリー専攻に1期生として入学。
ワックス・彫金・デザイン・宝石知識などを2年間かけて学び才能を開花、JJA(日本ジュエリー協会) ジュエリーデザインアワード2008第4部門(新人)に入選を果たす。
若くして、ハイレベルな技術が要求されるオーダーメイドジュエリーの製作を手掛ける精鋭クラフトマン。
![]()
今はジュエリークラフトマンとして充実した気持ちで仕事をしていますが、両親とも会社員・専業主婦のごく普通の家庭に生まれたため、学生の頃はジュエリーには接点がなく、興味も持っていませんでした。
将来の目標が定まらないまま工業高校を卒業しましたが、「やりたいこと」が見つからず進路も決まっていませんでした。
とはいえ「お金を稼がなくては」と就職したのが自動車部品会社でした。
夜勤を伴うラインでの作業はついつい考え事をする時間も多く、「自分はこのままでいいの?」ということが頭に浮かんでは消えていきます。
気がつくとあっという間に5年間が過ぎようとしていました。
「何とかしなきゃ」という気持ちと「このままでいいだろう」という気持ちが
常に闘っていたような気がします。
そんな生活の中で、何気なく興味を持ち始めたのがシルバーアクセサリーでした。
深く考えることもなく、「いいな」と思って最初はいろいろな物を集めるだけで満足していましたが、そのうち「どうやって作るんだろう…。」「自分で作れたらいいな…。」とぼんやり考えるようになっていきました。
![]()
振り返ってみると、クルマをいじるのが好きだったり、手先をつかったり、工夫して何かを作ることが好きな自分がいることに気づいてきたのです。
思えば、昔から机の上で空想するよりは実際にやってみることの方が好きでした。
そんな自分に気がついてからは、どんどん気持ちに拍車がかかっていきました。
「本当にやりたいことを仕事にしたい、そのために勉強したい」どんどん大きくなっていく気持ちが抑えきれなくなり、23歳の時、ついに仕事を辞めてジュエリーを勉強することに決めました。
それまで大切にしてきた車も売って、貯金をはたいて、服飾系専門学校のジュエリー専攻に入学。
いろいろな年齢、才能を持ってジュエリーに向かう仲間との毎日はとても刺激になり、充実していました。
自分の思いが決定的になったのは、学校が主催する作品展でのこと。
自分の作ったジュエリーを買ってくれたお客様の「すごい、こんなのどこにも無かったよね!」と言って喜んでくれた顔を見た時でした。
苦労して作った時間が全て報われたような気がして、「自分の作ったもので、人がずっと楽しい気持ちになる仕事」の素晴らしさを感じた瞬間は今も忘れることはできません。
また、在学中にJJA(日本ジュエリー協会)ジュエリーデザインアワードに入選したことで自分の作ったものが評価される喜びにも目覚めることができました。
自分の人生を賭ける「やりたいこと」が、はっきり固まった瞬間です。
![]()
学校を卒業してからは、就職する上で「大量生産のものを作り続けるだけの仕事」しかない現実に悩み続けました。就職難から、ただでさえクラフトマンの募集はごくわずかでした。
一緒に学んだ友人たちが次々と「販売員」として就職していく中、絶対に妥協できないという思いで粘り続け、フィロンドールの扉を叩いた時の気持ちを懐かしく思い出します。
お客様の理想を叶える仕事は、マニュアル通りに普通のジュエリーを作るのとは全く違った苦労や、予想しない出来事が起こります。
それでも、「お客様からいただく難題の大きさはお客様の希望の大きさ」だと思うと、職人魂が昂ってきます。
そして、「お客様のために、特別なものを作る」という理想をかなえられる仕事を今はとても誇りに思っています。
何気なく手にしたジュエリーが自分の運命を変えてくれたように、自分の作ったジュエリーが、誰かの運命を変えてしまうほどの感動を届けられたら…と思いながら、毎日心をこめてジュエリーを創っています。